12/14(火) 晴れのち雨のち晴れ

会社に行く前に1時間弱、脚本を書き進める。瞬の幽霊としての見られない日常を書こうと思ったら、思いがけず陸上部がチュロスを試し揚げするエピソードになった。私はこの陸上部の四人組が好きみたい。たぶん、それぞれのキャラクターがハッキリしてきたから、描きやすいんだと思う。人物がハッキリするとなんで書きやすくなるんだろう。この人ならこう言うなというのが考えなくても勝手に出てくる感じになってくる。そうすると、書いているときも楽しい。キャラクターをつかんでいくとき、一人の中で作り上げていくより(それも大事だけど)、何人か一緒に作り上げていく方がよさそうだ。この人とこの人はここが違くて、この人とこの人はここが似ているとか志が同じとか、そういうふうに捉えていくと関係から人物が描けるようになるから、より人物が際立ってくる気がする。

あと、あとでもう一度書き直せると思うととりあえず一度ダサくても書いてみるかと思える。一気にもうすべて見渡せております!という感じで書き上げられるのが本当はすごく楽しいけど、こんなふうに少しずつジタバタ進めていくやり方にも、私はもっと慣れた方がいい。それがベースのような気がしてきた。

17時30分まで仕事。一緒に仕事をしている後輩の子がすごく一生懸命考えてやってくれていて、私も応えなくちゃという気持ちになる。やっぱり人の熱って人に伝わる。

仕事のあと、ツイッターでみて気になっていた「ラストナイトインソーホー」を観に行く。その前に山盛りのコブサラダで腹ごしらえした。ブルックリンラガーもつける。最近体重を気にしてよくサラダを食べるようになったんだけど、サラダってなかなか面白いかもしれないと思ってきた。いろんな種類があって、いろんな食感があって、ちゃんとしたメニューのもあれば創作サラダもある。自由闊達な料理だ。ひそかに研究するぞラインナップに加えてもいいかも。

「ラストナイトインソーホー」は、ジェットコースターに乗ってるような体感の映画で、よく考えるとこういう体感の映画を映画館で観るの初めてかも!と思った。気になるきっかけになったツイッターの人が書いてたように、確かに観ているとフライシャーの「10番街の殺人」を時々思い出す。アパートがそっくり!でまさかおんなじところ?と思ってしまったほど。楽しいと恐いがないまぜで、いい意味でプラマイゼロ。ふわふわとした浮遊感の中家に帰った。夜寝るとき、映画の中にあったベッドで寝ているエロイーズを俯瞰で撮ったショットを思い出す。それ以上思い出すとこわくなるかもしれない!と思ってやめた。