12/17(金) 雨のち風

ハメを外してお酒を飲んだ翌日は早く目が覚める。いつもは苦労するのに、今日は難なく6時にはベッドから出て、7時過ぎには家を出る。駅に向かう途中で、どうしてお酒をたくさん飲んだ日は早く起きれるのか調べようと思うが、忘れる。あとで調べよう。

出社前、やらなきゃいけないことが色々あったので、今日は脚本書くのやめとくかなと思ったけど、いや、そういう状況でも書かなきゃ意味がないと思い直し、1時間弱脚本を書きすすめる。今日書いたのは、光太郎側の視点の物語だった。放課後呼び出した歌を待ちながら、新人教師に飲み会に誘われる光太郎。でも、光太郎は瞬と放課後毎日会うのが日課だから、飲み会は基本断るのだ。光太郎に話しかける新人教師のキャラがちょっと歌に似ていて気になる。つっけんどんな感じ。でも、この教師(可南子という名前をつけた)は光太郎のことがたぶん気になっているのだ。そういう、つっけんどんさで、それは歌とは違う。はず。可南子がカップヌードルの話などを光太郎にしだす。カップヌードルを出すことは決めていたけど、ここで前フリがなされるとは思わなかった。可南子はチキンラーメンの豆知識まで持ち出していた。このチキンラーメンの豆知識は朝ドラの「まんぷく」をみて覚えていたものです。

そのあと追いついていない企画を急いで仕上げて、始業時間に突入。今まであまりミーティングで自分の意見が通ってこなかった案件のミーティングで今日は熱心に話を聞いてもらえる。なんだか絵空事のようなこと、面白みのないようなことを考えていたと思っていたけど、みんなが真剣に受け止めてくれて嬉しかった。

それ以外にも、たぶん、このことは自分がこの先どんなにみじめになっても、きっといつでも暖かく思い出して、そうして私を励ましてくれるんだろうなと思えるできごとがあった。できごとがあった、というよりも、そう思えるメールをもらった。そのメール自体というより、そのメールで思い出されるそのメールをくれた人に関しての様々なことが、私を励ましてくれるなというようなこと。私は、自分のことはあまり信用していない。でも、私はそのメールをくれた人のことはとても信頼している。そんなその人が、私について言ってくれたことは信用できる、その言ってもらった自分のことを信頼しよう、というちょっと遠回しな励ましだ。でもそれって、今の私には、何よりも信頼できることだ。自分のことが信用できなくたって、その人が言ってくれたことを信じられればそれで、いいじゃないか。

会社の帰り、VIOLAに行く。主人とLINEを交換する。グループに入れてもらったので、これでいつ年末お休みになるか教えてもらえるはず。グループの案内がずっとトイレに貼ってあって、入れてほしいなと思っていたけどいつもトイレから出てくると忘れてしまう。今日は、向こうから言ってくれたのでありがたかった。

村上春樹の三部作の話を主人としていたら、店の(それまでひとことも会話はしていない)お客さんから「ダンスダンスダンスには、その三部作の登場人物たちがまた出てきますからね!必ず読んでくださいよ!」と声をかけられる。「早稲田大学に行くといいですよ、村上春樹記念館ができましたから」とも言われる。最後のくだりでなんとなくジェイズバーを想起する。なんか、こういう会話、出てきそう。