12/27(月) 晴れ

朝の準備をしながら、キャベツとコンビーフのスープを食べ切る。胡椒をたっぷりかける。昨日はひくのを忘れていた。

出社前、虎之介の物語を考える。虎之介がどんな性格の男子か段々分かってくる。本当はこうしたいと思っていることがあっても、周りがそうじゃない方に進んでいると自分の願いは押し殺してしまう。でも本当は、こわいだけなのかもしれない。なんかまだ物語が物語になっていないような気がする。昨日読み終わった「世界の終りと、ハードボイルド・ワンダーランド」のことを考える。あの物語には、物語がもつ根源的な面白さがあった気がする、だから惹かれた。以前「ムーンパレス」を読んだときにも同じように感じた。それって何か。この人たちはどうなっていくんだろうっていう波にさらわれる気持ちよさというか…人の想像力の及ぶかぎりの、こんなことがあったんだよっていう語りかけたくて仕方ない!というような、書いてる人の熱みたいなものだろうか。そんなものが書けたら素敵だ。それから、昨日観た「悪なき殺人」のことも思う。色々な人の物語を短編のように紡いで、ひとつの物語にしていく構成は、私が今書いているものと、そういえばよく似ている。それは構成の話だけだろうか。想いや思惑にフォーカスして、それが何を引き起こしていくか、ということも一緒ではないか。とにかく、虎之介のところはまだモヤモヤする。

出社後は淡々と仕事。昼に部長から話があるとランチに誘われていたので、関西に転勤する気はあるか、とか言われるのかと思ってドキドキしてたら、仕事がんばってるね!という会で安心する。おいしい牛丼をごちそうになる。

後輩の子からもプレゼントをもらう。年末だからだそうです。なんとファイヤースティック。嬉しい。手紙ももらって、帰りの電車で読んだ。部署異動するのが前提の手紙で、今までありがとうございました!的なものだったけど、いやいやまだ異動するって決まったわけじゃないからと心の中でツッコみつつ、でももし異動したら、たしかに今みたいにはあんまり話さなくなるのかもしれないなぁと一度も考えてこなかったことを考える。