12/29(水) 晴れ

思ったように早く起きれなくて、それで起きたら起きたで寒くて動けなくて、カラダを縮こまらせながら、もらった飛騨ネギを丸まる一本使って、スープをつくって食べた。ネギはカラダがポカポカする。年内最後の燃えるゴミを出して、本当は朝イチにやるつもりだった脚本の作業をしに出かける。

虎之介の物語を箱書き的に整理する。これでいいのか、なんだかよくわからない。これまで考えてきた曜日の物語に比べて、ずいぶんあっさりしているような気もするけど、とにかく一度これで書いてみようという気持ちになる。予定を書き換えて、今日の夜書こうと決める。

最近冬の寒さが頭にくる(腹が立つという意味じゃなくて、寒さが頭を直撃してくる)ので、帽子を買った。緑とブルーの間の色をした毛糸の帽子。かぶってみたらしっくりきたので、それにした。円を半分に切ったような半円の形をした帽子だけど、タテに長いのより、私にはこっちの方が似合う。丸顔なんだろう、やっぱり。

そのまま渋谷を抜けて、Bunkamuraル・シネマへ。今日は「偶然と想像」を観に行く。上映回数も多いのに、人もたくさんいて、濱口竜介監督の盛り上がりを感じる。映画は物語的なおもしろさがたっぷりとしていて、心豊かな気持ちになった。「偶然と想像」、村上春樹の「羊をめぐる冒険」や「世界の終りと、ハードボイルド・ワンダーランド」、ポール・オースターの「ムーン・パレス」に共通して感じるこの気持ちはなんだろう。すごく豊かなものに触れたなっていう気持ち。私はこれが物語にしかできないことだっていう気がする。なんなんだろう、こういう豊かさが作れたらすごく素敵だろうなぁ!何が共通しているのか、でも、よくわからない。どうしたらそこに、たどり着けるのだろう。

昨日あたりから感じているけど、最近は映画館を出た後に満足感じゃなくて、物足りなさを感じる。理由はわからないけど、たぶんインプットの充電がそろそろ満タンになってきたってことかなと思った。アウトプットに気持ちがだんだん向いてきたんじゃないか、だから書いてないと不満に思っているんじゃないか、そんな気がする。

夕飯は、もらった下仁田ネギでつくったねぎま鍋、里芋の蒸したの、ごはん、昆布の梅煮。食べてしばらくしてからおならがぶうぶう出て止まらない。ネギのせいだ、たぶん。朝も夜もネギばかり!食べ過ぎたのだ。でもおいしい。