3/22(火) 雨

昨日まで三連休だった。この三連休何をしていたかというと、ずっと「進撃の巨人」を観ていて、他にはご飯を食べるのと眠る以外ほぼ何もしていない。

土曜日の朝、何気なく実写版の「進撃の巨人」を観たら、アニメ版を見たくなった。昔(3年前くらい?)、広島に出張したとき、深夜に「進撃の巨人」をまとめて放送していて、うっかりそれを観てしまったせいで寝不足で仕事に行ったことがあった。その時はちょうど、巨人に食べられたと思ったエレンが、巨人と戦う謎巨人の中から出てきたところまで観ていて、その続きから観ることにしたのだけど、観はじめたら全然止められなくて、日曜日の深夜には今観られるところまでは全て観てしまった。それでも収まらないで、そのあと本屋に行って、漫画のラスト3巻を手に入れてお終いまで一気に駆け抜けた。それから、自分のハートがパラディ島から戻ってきていない。まだ半分巨人たちやエレンのいる世界にいるみたいだ。

エレンのことが大好きになってしまった。自由を求めて猪突猛進していくところも、本当の最後で見せる全てから解放された安らぎも、人類の命より仲間の命を選んだことも、仲間を信じて心臓を捧げたことも。なにひとつブレてないエレン。言葉にすると自分が何に惹かれていたのか分からなくなってしまいそうだけど、とにかくエレンのことを思い出すと胸がギュウっとして愛おしい気持ちになる。私はチョロい。貫き通す主人公のことをすぐ好きになるのである。ついでに書くと兵長も好きです。ハンジさんも好きです。(ていうかみんな好き)

トリップしたような、自分のことなんて忘れてしまうような時間を過ごしたけど、私はこの三日間、何かから逃げてたような気持ちだった。本当に向き合わなきゃいけないことから、エレンたちの世界に逃げているような気持ち。私の現実の世界は、自分の思い通りにいかないことばかりで、それにヘソを曲げるのもダサいから受け入れたふりをして、でも本当は全然納得がいってない。でも今朝、シャワーを浴びていたら不意に思った。エレンたちの世界もそうだけど、世界なんて自分の思い通りにいかないことばかりで、それがデフォルトだ。壁の外出たら巨人に食われるから壁の中にいろとか、ふざけた話だ。それでも「ふざけた話だ」と思う自分の気持ちはたぶん本物で、それを無視して生きると心の中に穴が開く。心の中の穴は無視しても、追い求めると決めて進んでももしかしたらずっと埋まらないものなのかもしれないけど、でもとにかく毎日毎日足掻いて、穴が埋まったりまた空いたりするのを繰り返して生きていくしかないんじゃないだろうか。なんにせよでも、私は要するに暇なんだろう。

三連休で観たもの「進撃の巨人(実写映画)①②」「進撃の巨人(アニメ、観られるところまで全部)」、読んだもの「進撃の巨人(漫画ラスト3巻)」。